東京大学大学院薬学系研究科 生理化学教室 高尾大輔先生にセミナーをしていただきました

2018/07/30

東京大学大学院薬学系研究科 生理化学教室  高尾大輔先生にセミナーをしていただきました。お忙しい中お越しいただき,ありがとうございました。

2018年7月30日(月)
17:00~
医学部 大学院演習室
中心体複製を制御する分子メカニズムの定量的理解」

中心体は、動物細胞の分裂時に紡錘体の極として働くなど多くの重要な機能を持ち、多様な細胞機能の中心ともいえる重要なオルガネラである。また、中心体は細胞周期に一度、正確に1コピーだけ複製されるよう、厳密に時間的・空間的に制御されている。これにより二極性の紡錘体形成と均等な細胞分裂が担保される。中心体の過剰複製などのコピー数の異常は、細胞の分裂・増殖に重大な影響を及ぼし、さらには細胞癌化などの疾病につながる。どのような分子メカニズムで中心体複製プロセスは制御されるのか?さらにそれがどのように正常な細胞分裂・増殖を担保し癌化を防ぐのか?根本にある分子ダイナミクスを徹底的に理解することで、中心体複製の初期プロセスを制御するメカニズムを解明することが本研究の目的である。
我々の研究成果により、主要因子のダイナミックな分子パターン形成が中心体複製プロセスに関わっていることが示唆された。細胞分裂を制御する根源的メカニズムの解明が期待される一方で、直径数百ナノメートルという超微小空間における分子ダイナミクスの可視化・定量が課題である。本研究では、超解像顕微鏡法やイメージプロセッシングを含む最新のイメージング技術を駆使して、この課題に挑む。定量解析や数理モデル化のアプローチも組み合わせることで、中心体複製制御メカニズムの本質的な理論の確立を目指す。

ご略歴
2004年 九州大学理学部生物学科卒業
2009年 東京大学大学院総合文化研究科 博士課程修了 博士(学術)
2009-13 自然科学研究機構 基礎生物学研究所 研究員(学振PD)
2013-16 ミシガン大学医学部 研究員(学振海外特別研究員)
2016-18 情報・システム研究機構 国立遺伝学研究所 助教
現在 東京大学大学院薬学系研究科 助教

◀ 一覧へ戻る