順天堂大学 杉浦歩先生にセミナーをしていただきました(飯田)

2023/02/09
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順天堂大学大学院 医学研究科 難治性疾患診断・治療学 / 難病の診断と治療研究センター
講師 杉浦歩先生にお越しいただき,研究指導と研究セミナーをしていただきました。

たくさんのご参加ありがとうございました。

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杉浦先生はマウス受精卵の発生過程におけるオルガネラの生合成・分解の研究をされている新進気鋭の研究者です。大変面白い研究を紹介いただけると思います。
周辺の研究者・学生の皆さんにも周知いただけますと幸いです。

YU-COE(C)
細胞内鉄恒常性とミトコンドリア機能・疾患の国際研究拠点研究セミナーのご案内
2023年2月9日(木) 17:30-  医学部第5講義室
*セミナーはZoomでも配信されますのでご希望の方はご連絡ください。後日リンクを送付させていただきます。

「ペルオキシソームが織りなす多様な生命基盤」
順天堂大学大学院医学研究科 講師 杉浦歩先生

 ペルオキシソームは真核生物のほぼ全ての細胞に存在する脂質二重膜に囲まれたオルガネラで、細胞内代謝の中心的オルガネラである。機能のうち脂肪酸の酸化や過酸化水素の分解はよく保存されているが、脂質やアミノ酸の合成・分解などの機能は生物種、細胞種によって多様性を持つ。ペルオキシソームの構造・機能維持に関わる遺伝子の変異はペルオキシソーム形成異常症を引き起こし、特に重篤なZellweger症候群では多臓器不全を引き起こし乳児期早期に死亡してしまう。これまでZellweger症候群患者やそのモデル動物を使った研究によって、ペルオキシソームの重要性は明らかにされつつあるが、正常な個体におけるストレスや加齢、またはがんや糖尿病、神経変性疾患などの疾患における役割はほとんど明らかになっていない。 細胞内のペルオキシソーム代謝活性は数によって調節され、細胞内・外の環境に応じてダイナミックに変化する。数の増加は主に既存のペルオキシソームからの成長・分裂により行われるが、細胞内膜構造から新たに形成されるde novo合成経路も存在する。傷害を受けたペルオキシソームはペルオキシソーム特異的オートファジー(ペキソファジー)などにより分解される。発表者の杉浦らはZellweger症候群患者由来線維芽細胞を使った先行研究において、ミトコンドリアと小胞体からペルオキシソーム前駆小胞が形成され、それらが融合することによってペルオキシソームde novo合成が起こることを明らかにした(Sugiura et al., Nature, 2017)。 本セミナーでは前述の成果に加え、マウス初期胚におけるペルオキシソームの動態など未発表データも含めたこれまでの研究を紹介し、ペルオキシソームとは何者かについて議論したい。ペルオキシソームは研究者数・論文報告数とも他のオルガネラ研究と比べて少なく、さらなる発展の余地を残した分野である。分野の発展には様々な視点からのアプローチが必須であり、本セミナーでは多くの方のご意見をいただき、その議論が共同研究等のきっかけになれば幸いである。

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